【5月29日 AFP】
アジア最大のワイン・スピリッツの国際見本市「ヴィネクスポ(
Vinexpo)」が27日、香港で開幕した。
フランスの「ヴィネクスポ」がアジアで開催されるのは、今年で3回目。前年を大幅に上回る32か国700社が出展した。主催者は、ワイン業界においてアジアの重要性が増しつつあることの証しだとしている。
ヴィネクスポ・アジアのドミニク・ドゥブリュイル(
Dominique Heriard Dubreuil)氏によると、今後5年間のワイン・スピリッツ市場の年平均成長率は、アジア以外が1%なのに対し、アジアでは8%。アジアのポテンシャルは世界で最も高いという。
同氏はその要因として、レストランやバーでの消費量の増加、高級ホテルの好調などを挙げる。ヴィネクスポの別の幹部は「中国とインドが高度経済成長を遂げるなか、アジアは当面『世界経済の低迷』からの待避場所になる」と語る。
アジア最大のワイン輸入国は日本だ。2006年度のアジア全体の輸入量の56.6%を日本が占めた。 一方、最も消費するのは中国だ。ヴィネクスポの統計では、中国の消費量はアジア全体の62.7%。だが中国が消費するワインの92.8%は国内産だという。
今年のヴィネクスポには、中国の新たなエリート層に照準を合わせた高級ワインを出展する海外メーカーも多い。
アジアも、ワイン業界の活況に乗じた動きを見せている。香港は今年初め、輸入ワインへの関税を撤廃。ワインの競売が多数開かれるようになった。シンガポールや東京に変わってアジアにおけるワイン取引の拠点になることが狙いだ。
これまでのところ、アジアのワインブームで最も恩恵を受けているのは、ワイン輸出量世界第2位のフランスだ。2006年にアジアが輸入したワインの39.6%がフランス産で、次に米国、イタリア、オーストラリア、チリと続いた。今年の出展社の約半数は、フランスのメーカーだ。
(c)AFP/Eric Bernaudeau
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